勝手に変わる チャンネル クルクルとまたたいて 消せない どっかの誰かの会話が 僕の鼓膜に響き続ける これじゃ (もしもし、今日は ずっと お喋りしよっか) 眠れない (眠れないし) 今夜 (あなたと共に) どこか 遠くへ (どこか 遠くへ) 電波を飛ばす 返事なんて求めてない 何処でも一人の 宇宙人 ただ静かに居たいだけ どうせ僕ら 違いすぎるのに この音に込めた ひとつひとつ 誰にも聞かれず 全部 屑になって 打ち上げたら 星に-散る-端火(ハナビ) 全く変わんない 軌道で 繰り返し 繰り返しの日々を 接近しては遠ざかる そこに 意味など何もないのに まただ (ダメダメ、もっと強い 刺激がなくっちゃ) 気づけない (気づけないね) 遠く (二人の距離は) 銀河の果てまで (銀河の果てまで) 離れてくだけ 絶えず聞こえる 話し声 僕にだけはきっと 関係ない 一人きりの 狭い箱 何もない 宇宙(そら)をただ 漂う 近づけた時の 笑い顔も 遠ざかる未来の 悲しみも全て 少しだけの 隣り合う-時間 全然 違う 人生 (全然 違う 価値観) 偶然 なぜか 重なる (偶然 なぜか 重なる) 言葉が響いて 離れない (言葉が響いて 離れない) 別の船で 息をする 誰もが一人の 宇宙人 僕の船の アンテナも 気まぐれに 歌を 奏でている この音に込めた ひとつひとつ 何処かの宇宙(そら)では 全部 星になって 囁くから 弧を描く-軌跡